50の風景と、風景にまつわる言葉。

小さな世界の窓から見える色々な風景のひとつずつ。

アクセス数経過報告 / 1月

もう2月に入ったというところで、折角なので、1月のアクセス数の推移を記録しておきます。

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ブログの更新が

  • 1/5
  • 1/12
  • 1/20
  • 1/26

となっていて、当然の事ながら、更新日とその翌日あたりが伸びている。

あと、全体的に徐々に増加傾向にあるのだけれど、投稿の蓄積数に比例しているということで、継続してやっていけば、それなりに伸びていきそう。

ちなみに、圧倒的にアクセスが多いのは、12月に投稿したこちらのエントリー。

やっぱり買物関係は強いのか知らん。

 

というわけで、今後は定例報告したいと思います。 

 

拝。

 

でんぱ組Inc. について、真剣に考えてみた。

時代の流れと関係なく、今更ながら、でんぱ組 Inc. を集中して聴いてます。

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正確には、アルバム「WORLD WIDE DEMPA」は、だいぶ前からiPhoneのライブラリには入っていたのだけれど、少し聴いてみて、なんというか「とっつきにくい」というのが、第一の感想で、なんとなくあまり聴かないでいました。

でも、ここにきて、昨年末にMVA ETAの日本代表に選ばれたというニュースもあり、

改めて本腰を入れて聴いてみると、これが、とても良い。他のアイドルとは明確に立ち位置が違くて、これはなかなか興味深いなと思い、

 

でんぱ組Inc.について、真剣に考えてみた。

 

とっかかりとして、まずは、「アイドル」を整理してみる。従来のアイドルは、テレビをメインの場として、基本的にはテレビ越しにたくさんの「ファン」をかかえていました。  

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このテレビという一線を超えてきたのが、近年のアイドルなわけで、その象徴とも言えるのが秋葉原という場所。その秋葉原を聖地とするアイドル文化としては、AKB48ハロプロももクロ、あたりが代表的かと思います。

まずは、このあたりのグループがどうやって、ファンを、そして「オタク」を獲得しようとしているか。それは、簡単に言うと「どうやってファンとの距離を近づけるか」に尽きるわけで。

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シンプルな方法としては、コンサートを開くこと。その発展として、握手会があり、あるいは専用劇場のオープンなどが挙げられます。各グループはある意味では競い合うように、それぞれのファン(オタク)との距離を近づけようとしました。それはステージに出ることで、テレビという一線を超えた、とも言える。

 

そうやって、しのぎを削りあったアイドルグループですが、ここで出た大技が、いわずと知れたAKB48選抜総選挙。それまでアイドルが必死にオタクに近づこうとしていたところ、そのオタクを有権者にすることで、自分のステージに上げてしまった。

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今の状況は、AKB48の一人勝ち状態ですね。

まあ、それはどうでもよいとして、いずれにせよ、このあたりのグループはリアルな等身大としてのアイドルとして、ファンに向き合っているという意味では共通です。


そこで、一つ、対照的な存在が、Perume。(でんぱ組 Inc.の話はもうちょっと先で。。)

Perfumeが少し違うのはターゲットが完全にオタク層でないこと。そして、戦略的にリアルな存在というよりもヴァーチャルな存在として打ち出してます。アルバムジャケットや、PVや、ライブの演出を見ても、CGや最新の技術を駆使してますね。もちろん、コンサートなどは開くので、アイドルとしての存在はありつつも、よりPOPミュージック、芸能人としても存在に近いと言えます。等身大の姿をさらけ出さないことで、逆に、他のグループときれいに差別化が図れています。

 

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そのメリットは、、

  • ターゲットを広範にできる(オタク層だけのものではない)
  • 等身大ではなく、手が届かない憧れの存在になる
  • 例えば「秋葉原」といったような地域性を解消する(結果、Perfumeは海外での評価も非常に高い)

こんなところ


あと、とても大事なことは、PerfumeのPV(そして振り付け)はかなり意図的に、「狭い空間の中で成立する」ものになっているということ。AKB48のようにステージ上を走り回るわけでもなく、あるいはももクロのように飛び跳ねるわけでもない。

PVの画面越しに見えるこの狭い空間は、すなわち、視聴者のお茶の間だったり、個人の部屋であるわけで、その結果、Perfumeに関しては「踊ってみた動画」がたくさんupされてます。要は、モノマネして、自分もPerfumeになり切りたい、と思わせてもくれる。

また、ハロプロ、AKB、ももクロあたりのグループのファンは圧倒的に男性が多いですが、Perfumeは女性のファンも多く、年齢層も幅広い。ここも、Perfumeが他のアイドルグループとは大きく違う点(コンサートに行った時は、若干女性の方が多かったような)。

 

Perfumeの分析だけでも十分に面白いのだけれど、さて、ようやくでんぱ組Inc.の話に入ります。

 

前述の秋葉原系アイドルグループの特徴は、オタク層に向けてのベクトルを出して、それで競争していること。つまり、彼女たちは、オタク層と別のところに立っているわけで、彼女達自身が「オタク」ではない。


それに対して、でんぱ組Inc.の特徴は、

彼女達もまた「オタク」であること。むしろ、かなりコアなオタクなわけで。


図で書くと、こんな感じ。

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オタク文化の中の再帰的な存在として、自らを位置付けている。
ある意味では、自分たちの居場所を作りたいから「でんぱ組Inc.」をやっているとも言える。実際のところ、でんぱ組Inc.の歌詞にはそのような内容が多くて、最上もが、がオタクとして生きる自分が生き延びるためにアイドルをやった、というのもうなずける話。

これは、かなり面白いやり方なのだけれど、反対に、冒頭で書いた「なんかとっつきにくい」という感覚もまた、これに起因しるところがポイント。

この再帰的なやり方は、外に対しては閉鎖的になってしまうことになる。結果、オタク以外の一般層からは、距離感があり、なんだかよくわらかない存在になる。でも、いったんコンテキストさえ頭に入れてしまえば、かなり良いですね、でんぱ組Inc.。

 

さてさて、もう一つ、でんぱ組Inc.が面白いところは、かなり真剣に「世界」を見ていること。曲の中にも「世界」という言葉は良く出てくるし、このアルバムの名前もまた「WORLD WIDE DEMPA」。この志向と、立ち位置は、実は符号していて、冒頭で、MVA ETAの日本代表にでんぱ組Inc.が選ばれたというニュースを紹介しましたが、このアワードの日本代表に選ばれたのも実は納得。

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このイベントは日本文化の象徴でもある「OTAKU」文化を紹介したいわけで、それは他のアイドルでは無理で、仮にAKBを紹介しても、それはオタクを生み出しているアイドルを紹介しただけで、その対岸にいるオタク層・オタク文化については触れられていない。

一方で、オタクそのものである、でんぱ組Inc.。「世界」に実は一番近いのがでんぱ組Inc.だったというのは、当然とも言えます。何も知らないと、唾棄してしまうようなニュースかもしれないけれど、真剣に考えてみると非常に面白い。

 

というわけで、いくつかのアイドルグループを比べてみると、レヴィ・ストロース先生よろしく、かなり面白い構造が浮かび上がってきました。本当はここから、構造主義に始まり、ソシュール記号論、果てはジャック・デリダまで説明したいとことですが、今回はここまで。


拝。

 

  

ピープル・ピープ、探訪記。

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ピープル・ピープという試金石

 

札幌出身の人に出会うと、必ず「ピープル・ピープ」を知っているか聞くことにしている。

その人を推し量るわけではないけれど、「ピープル・ピープ」を知っているかどうかは、ある種の試金石なような気もする。初めて行ったのはもう10年前の夏で、鈍行列車で東京発、新潟経由での北海道旅行。その前の年にベトナム旅行をしていた時に出会って仲良くなった日本人の友達に会いに行って、「美味しいパフェのお店がある」と連れて行ってもらった。しかも、何故か二晩連続で通った。

 

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その「ピープル・ピープ」は、札幌のすすきのの端、大通り沿いにぽつねんと存在している。看板には「パイとケーキ」、そしてその片隅には小さく「PIE SHOP」と書いてある。ちなみに、パイは売っていない。もはや、その時点で期待せざるのは得ないのだけれど、入ってからが唯一無二の独特の展開で、打ちのめされる人は徹底的に打ちのめされるはず。ちなみに、デートにはお勧めできない。いや、それこそ相手を推し量るためであれば最適ではあるのだけれど。

兎にも角にも「ピープル・ピープ」はパフェが有名なお店で、一風変わったマスターが一人でやっていて、結果、注文してからパフェが来るまで平気で40-50分程かかる。こんなことでよく流行るなとは思うかもしれないけれど、そのパフェは本当に美味しくて、ハマる人は本当にハマると思う。

ここのパフェは作り方もとてもこだわっているようで、見た目とは裏腹にとても上品な味。しつこさもなく、量はそれなりに多いものの、あっさり食べられてしまう。そして、季節によって、限定メニューもあり、10年前に行った時には、その翌日から「ブルーベリーパフェ」が始まるということで、2晩連続で通って食べたんだった。

店内の独特の匂い。3人で二つ注文して、一つ目がまず40分後にやってきて、その30分後に二つ目がやって来るという独特過ぎる展開にすっかりメロメロになってしまった。

 

その後も何度か札幌に来ることはあったのだけれど、なかなか都合が合わず、今回ようやく10年振りに訪れることができた。早めの晩御飯にジンギスカンを食べて、テンション上げて、心からワクワクしての探訪。そして、その期待を完全に上回る内容。もう何から何まで最高。

「ピープル・ピープ」で検索すると、色々と出てくるのだけれど、このお店を説明するには、タイムラインで事実だけを述べるのが一番良いと思う。以下はその探訪記。

 

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日付:2016年1月23日(土)

天気:雪

 

19:10 入店

雪が降る中、お店に到着。寒い。入り口のドアには「19時15分頃に開店」とある。入ってよいものかと少し悩むも「寒いので中でお待ち下さい」と書いてあるのを発見。意を決して中に入る。

薄暗い店内。見渡すと、すでにお客さんが何組か座っている。とりあえずそこで待っていると、数分後にマスターがやってくる。すかさず「初めて?」と聞かれる。「ずっと昔に来ました」と答えると、「とりあえずどこか座って」と言われる。半地下席もまだ空いてあるらしいので、半地下に陣取ることにする。階段を降りて正面のテーブル。店内が見渡せる良席。そう言えば、10年前もここに座ったなと記憶が蘇る。

荷物を降ろして少し落ち着いたところで店内チェック。先客は5グループ。その後も続々とお客さん来店。その都度「初めて?」「すごい時間かかるよ」「待てる?」「キャンセル受け付けないよ」「止めた方が良いんじゃない?」とマスターからのお言葉。特に一見さんには厳しい。むしろ、こんなに一見さんが多いことに驚愕。まあ、お店のことをつぶやいたりしたくなるという意味ではSNSと相性が良いし、こうして人気が出るの仕方がない。

半地下は10年前の記憶とほぼ同じ。少し違うのは、10年前はこの半地下席はもっとジメジメして、何とも言えない匂いがしていたこと。また、昔とは違って、店内にはいたるところに「撮影禁止」の文字。時代の流れを感じる。

それぞれのテーブルには注意書きの紙が置いてある。「トラブル防止の為、時間を気にするお客様(例えば、どのくらい時間がかかりますか、待ちますかと聞かれるお客様)は、その時点でオーダーを受け付けません」といった文言。あと、お店は基本2回転が限度ということも書いてある。

 

19:27 注文

満席になったところで、ようやくマスターが各テーブルに回って注文を取り始める。注文のやりとりも特徴的。「チョコレートすごいビターだけど大丈夫?あとでイメージと違うと言われても困るよ」「クリームチーズは、チーズケーキじゃなくてクリームチーズね?」など。それぞれが恐る恐る注文完了。その後、それぞれのテーブルにパフェ用のスプーンが配られる。注文が終わるとメニュー表は没取。

 

19:35 ケーキ到着

パフェはまだ時間がかかるとして、後ろの席で注文していた、チョコレートケーキと飲み物が到着。どうやらケーキはすぐにくるらしい。ケーキに注がれる全員からの視線。そりゃ、見るよ。なお、ケーキを頼んでいたのはこのテーブルのみ。比較的大きなケーキの到着に「今日はパフェ来るの時間がかかってもよいな」と頼んだ女の子がつぶやいていたのは聞き逃さなかった。

 

19:41 ミュージックスタート

急に音楽が鳴り始める。ピアノを中止としたジャズ。エヴァンス?10年前は音楽なんてかかっていなかった。おかげで、店内のマスターの声が聞こえない。そこだけが残念。

 

19:46 満席

完全に席が埋まる。どうやらウェイティングも入ってる様子。入り口付近に立っている人も見られる。ここから一回転待つと注文が来るのはいつになることやら。店内はかなり狭いので、入り口付近に座っているお客さんは食べにくいだろうな。やはり、ベスト席は半地下のテーブルだなと改めて思う。

 

19:49 歓談

店内の緊張感もほぐれ、音楽の効果もあってか、店内のお客さんもそれぞれ雑談し始める。なんだか、普通のおしゃれな喫茶店の雰囲気になってきた。あの殺伐感は今や見受けられない。キッチンの方ではミキサーの音が聴こえる。最後の仕上げ?(あとから分かったことだけれど、クリームを泡立てている音だと思われる)

 

20:00 漫然

特に動き無し。暖房のせいでだいぶ暑くなってきた。半地下のスペースには、壁に備え付けのオイルヒーターと、灯油ストーブが設置されている。上着等を掛けるスペースもないので、ほとんどの人が上着を羽織ったまま、ジッと待っている。ある意味では修行。そう、ピープルピープはある意味では思想。なお、10年前は最初にコップの水がもらえた記憶があるのだけれど、どうやらない模様。(と思ったら、お水はセルフサービス、という注意書きを後ほど発見)

 

20:05 完成

厨房に動きあり。どうやら一番目のパフェが完成した様子。上の階のテーブル一つにパフェが運ばれていた。おそらく最初に入店したお客さんの模様。

 

20:14 空白

すぐにパフェがどんどん出てくるかと思ったが、最初の1テーブル目で打ち止めなのか、動きが無い。店内に若干の疲労の雰囲気が漂ってくる。奥に座っている、ほとんど言葉を交わしてないカップルのことだけが心配。

 

20:16 到着

ついに、いちごパフェ到着!一度に大勢分を作ってることもあり、まずは、いちごパフェだけが5,6個一気に運ばれてくる。あと、追加でチョコとバナナは同時に作ったらしく、それも運ばれてくる。それ以外はまた次のターンの模様。配膳はかなり適当で注文の順番はほぼ関係なく、「いちごの人どこ?」と大まかに渡される。自分は階段降りて正面の良席だったこともあり、始めにパフェをゲット。

ついに対面したパフェは記憶の通り。そして「パフェ」とは言いつつも、ほぼアイスとも言える食べ物。そこに、少しばかりクリームが乗っかってる。ただ、このアイスが実に美味しい。そして、グラスも冷凍されていることもあって、全然溶けなくて、最後まで美味しい。ほんとに不思議な食べ物。なお、「パフェ」というのは店内のノートによると、「アイスを料理したもの」であって、お店によって色々な形があるとのこと。勉強にもなる。

 

20:26 完食

ひたすらに食べ続ける。美味しい。乗っていたいちごは少し酸っぱかったけれど。本当に最後まで同じ美味しさ。今度はクリームチーズパフェを食べたい。ちなみに「撮影禁止」の貼り紙に恐縮して写真は撮れなかったのだけれど、どうやら店内の撮影が禁止らしくパフェの写真も含め卓上の撮影自体はOKの様子。ということで、完食の写真。

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20:31 片付け

食べ終わったし、どうしたものかと雑談していると、残りの注文が他のテーブルに運ばれてきて、そのついでに食器が下げられる。ちょうどよいタイミングだなということで、撤収することにする。

 

20:35 会計

いちごパフェ2つで、代金は1760円。千円札を二枚出すと、「10円玉ある?一枚で良いんだけど」と言われ、10円玉をすかさず出す。お釣りと共に、これまた独特のチケットを渡される。チケットは2種類あって、その1つはこれがまた不思議な「クリーンカード」。タバコを吸うともらえないらしいけれど、このお店でタバコを吸える人は流石にいないと思う。このチケットも10年前ももらった記憶がある。もちろん、どこかに行ったけれど。今度は大切に持っていよう。もう一つのドリンクチケット?には店名の意味まで書いてあります。もはや、思想。

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20:38 撤収

狭い会計スペースで支払いも終わり撤収。出る頃には店内には5,6人、そして外にも2,3人とすごい行列。この寒い中で待つなんて凄い。ここは開店と同時入店が推奨。

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というわけで、注文から到着までは約50分。その間も、観察するだけでワクワクして、一瞬たりとも飽きることもなく、最後まで楽しく過ごしました。そして、パフェ(というか、ほぼアイス)の美味しいこと!

マスターは10年前と比べて、心無し若返ったような?今度はパフェだけでなく、ケーキも食べてみたいな。ホールケーキも注文できるらしく、おそらくケーキも相当美味しいとみた。

 

改めて書きますが、あくまでお勧めはしません。この探訪記を読んで「気になる」と思った人で、時間に余裕がある人はぜひご訪問あれ。

 

 

拝。

大掃除発、メルカリ体験記

ネットで「最近の大学生がインストールしているスマホアプリ」の中にも入っていた、フリマアプリの「メルカリ」。話題になっているから、というよりも、家の不用品を処分したいというニーズがあり、今回使ってみた、その体験記です。

 

結論としては、かなりハマりました。

 

まず、きっかけは、戸棚にもう10年近く眠っていた、某海外有名ブランドのマグカップ。

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結婚式の引き出物でもらったもの。いや、かわいいとは思うの。でも、使うことはないし、食器棚に置きたいとも思わない。ごめんなさい。色々。

 

と言って持っていてもな…という時にふと、これ、「メルカリで売れるんじゃない?」と思って、アプリをインストール。そして、試に同商品で検索してみると、これが、たくさん引っかかる。

 

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しかも、売上金額の平均が5,000円前後。これはオイシイ!ということで出品することに。

やってみてわかるのは、メルカリの使い勝手の良さ。アプリ内で写真を撮影→アップして、文章作って、値段を決めれば、即出品。ヤフオクとは、その手間がくらべものにならないくらい簡単。

  

これは流行るな、と納得。

 

さて、一番悩んだのが、この価格設定。

メルカリで面白いのは、検索時に「売り切れ」で検索できること。これをチェックして検索すると、すでに「SOLD」になった商品だけ検索できる。最初は売れた製品も検索に引っかかるのが邪魔だなと思っていたけれど、出品する側にとってはこれが必須。要は相場が一覧できるわけで。

 

今回のマグカップも代替4500-5500くらいが相場の様子。初めてということもあって、あと、早く売ってしまいたいこともあり、今回は「4900円」で出品!

すると、数分後には「いいね!」が何個も付くし、その5-10分後にはコメントが!

  • 一人目のコメントが「4,000円になりませんか?」、
  • その後、別の人から「4,500円でお願いできませんか?」と。

あわわ、これはどうしたもんか、、と焦りつつも、これは価格下げなくても売れそうだなと踏み、値下げはちょっと待ってと返事。すると、その十分後には別の方から「購入します!」とのコメント。そして、購入。

というわけで、出品してから30分くらいで販売終了!

 

「メルカリ、すごいな」と。

 

もちろん、これは、このブランドの商品が人気というのが大きかったのだけれど、それにしても、この破壊力はちょっと、時代が変わったなと。その後、早速発送手続きもして、その日のうちに発送。翌日には商品が届いた連絡もあり、取引完結。

ちなみに、取引はステップはアプリ上で管理されていて、こちらの発送と先方の受取のステータスが更新されてはじめて取引が完了。そうすると売上金が自分のアカウントに入ってくる仕組み。

この売上金は自分の好きなタイミングで自分の指定口座に振り込みを依頼できるのだけれど、基本的には手数料が210円かかってしまう。ただ、メルカリはよくできていて、振込みが10,000円を超えた場合は、手数料がタダになる。つまり、更に出品することが動機付けされる。よくできたモデル。

もちろん、自分も漏れなく、このあと色々出品した人間。

  

不要になった、プラスマイナスゼロの電気ヒーターに始まり、iPhoneのレザーケース。

そして、この前、購入したMacbook Proにより不要になった、iMacも!

このiMacにいたっては、業者の買い取り値段が、状態が良い前提でもせいぜい10,000円のところ、なんと30,000円で販売できたり。ついでに、使っていなかった5年前くらいに購入したiPod touchも販売。

 一覧にすると、

  1. 某ブランドのペアマグカップ → 4,900円
  2. プラスマイナスゼロの電気ヒーター → 2,750円
  3. iMac 2008モデル → 30,000円
  4. 上記iMacのメモリ(増設で不要になったため) → 1,000円
  5. iPod touch 第4世代 32GB → 7,300円
  6. iPhone 6plus レザーケース → 2,000円
  7. ももクロの限定色紙(拇印入り) →3,300円
  8. チュニジアで買ったシーシャ(水たばこ) → 4,000円

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調子に乗って出品した、押入れで眠っていた水タバコまで売れるとは。たぶん、現地では20ドルくらいで買ったような。

というわけで、売上ベースで50,000円超え

実際にはメルカリは手数料10%と、送料もかかるけれど、50,000円弱の収入ということで、不用品を売ったにしては十分な金額が手元に入ってきました。

 

かなり満足です。

 

今は、家にある色々なものが商品に見えてきて仕方がない、笑。とりあえず、1クール、出品は終わったと思うので、また、何か部屋の片づけしながら、不要なものは出品していこうかなと。

  

あと、メルカリを使ってみて、思うことも色々あったので、分析めいたことは、また別の機会に。

 

拝。

 

「イニシエーション・ラブ」と、2016年の始まり

昨年末に借りていたDVDをようやく観ました。

年初めの映画とか、新年初めて聞く曲とか、無意味に意味づけをしたくなるものだけれど、年初めに「イニシエーションラブ」を観るというのは、なかなか悪くない行為だと思う。

  

www.ilovetakkun.com

 

映画の文脈としては「イニシエーション=通過儀礼」の意味付けがなされているけれど、「Initiation」は直訳すると「始まり」で、まさに2016年の始まり。


さて、この「イニシエーションラブ」が控え目に言って「とても面白かった」。

 

*これからネタバレ含んだ感想書きますので、これから観る人は要注意!

 

そして、これから観る人は、原作を読んでから観た方が良いです。
何故なら、この映画の面白さは「原作のトリックをいかに映像化するか」の一言に尽きるから。

ちなみに、原作はそれほど面白くないです。

トリック自体はこれまでにない種類のものだけれど、そのトリックを読者に気づかれないために、登場人物の感情が読み取れないよう淡々と描かれていて、その結果、トリックが最後に明かされても「で?」となってしまう。なので、それでもあえて映画版を観るモチベーションは「どうやって映像化したのか」になるのだけれど...

 

それが、こんなに、映像化されることで面白くなるとは。

 

映像化については監督の堤幸彦は見事に「脚本、演出、キャスティング」の点において完璧な結果を出している。そして、映像化により、このトリックの背景に潜む感情が絶妙に描かれていて...

更には、ラストについては、あるシーンを追加することで、原作を超える盛り上がり!こればかりは本当に見事だとしか言いようがない。


もう、前田敦子の最後の表情ったら!!


この、前田敦子という人間の存在がもう完璧。
これ以上ない演技、いや正確には前田敦子はAKBの前田敦子として、完璧に前田敦子をやり切ったと言った方がよいかもしれない。逆に言うと、原作が、そしてこの映画の脚本における「成岡繭子」という存在が、前田敦子のことを念頭に思い描きながら書いたのでは、と思ってしまうくらいのはまり役。

こういうのって役者にとっては、とても幸せなことですよね。

一方で、前田敦子は、いわゆる世の中が期待する「前田敦子像」を演じきっている。彼女は率直な所、そこまで演技は上手いわけではないけれど、役に成りきるのではなく、素を演じることで、まさに完璧な存在としてそこにあった。その「期待に応える」というのはやはりAKBであったことで培われたんでしょうね。

本当に、こんな映画は珍しい。


もう一度言わせてもらいますが、それにしても最後のあの前田敦子の表情ったら!

 

ちなみに、予告編等では「あなたは必ず二度観る」というコピーが使われていますが、特に「二度観たい」とは思わないです。むしろ観る必要性がまったくない。実際のところ、映画の最後はネタバレの「おさらい」映像となっているので、一回見ても十分"二度観"になってます。


いくつか突っ込みどころもある作品だけれど、この作品は他の種類の表現にはない面白さを間違いなく与えてくれるし、観る価値はあると思います。


拝。

 

 

紅白がとても面白い。

新年ということで、紅白歌合戦について(いや、もう、昨年)。
考えてみると、新年早々、昨年のことを話題にしてしまうなんて、やっぱり紅白すごい。ニューイヤー駅伝も、箱根駅伝も終わってしまえばどうでもよくて、やっぱり紅白。

 

テレビをもう10年近く所持していないので、基本はテレビは観ないのだけれど、このNHK紅白歌合戦については実家だったりで、ここ数年はほぼ観てます。そして、ここ数年、紅白がとても面白いと感じていて、昨年末の紅白もまた、とても面白かった。

そんな中、どうやら視聴率という切り口からは、この紅白が芳しくなかったということで、このようなニュースが出ていました。

 

 
視聴率自体はある部分では客観的なデータではあるけれど、「視聴率=面白さ」という構図が当たり前とされていることについては甚だ疑問で、このポストも正直どうでも良いニュースなのだけれど、なかなか面白いと思っていて。
 
まず、会長が今回の紅白を正直に面白いと思っている(思っていそう)ところがなかなか興味深い。今回の紅白も番組の作りとしてはなかなかしっかりと時代を追っているところもあるので、どちらかというと若者を意識して構成されているのだけれど、それなりに年配である会長が面白いと感じているのは、なかなかセンスあるなと。今回は大したキラー演出もなかったので、よっぽどその構成自体に自信があったのだなと思いました。
 
そして、何故紅白が面白いのか。これをなんとなく考えいて、2つほどあるかなと。
 
 
①生放送であること

1つは、やはり、紅白が生放送であるということ。ましてやこの番組は、現在の日本において、おそらくいちばんプレッシャーのかかる生放送番組。


NHKなのでCMもない中で(途中のニュースはあるけれど)、秒刻みのスケジュール。そのプレッシャーのかかる中で滞りなく進行していくこと。そして、間違いは決して許されない(実際には許されてはいるし、そこを視聴者は期待しているのだけれど)。出演者(特に司会進行)を中心に、そのハラハラ感が画面を通して見えるのは他の生放送にはない面白さだと思います。

実際、ちょっとしたハプニングも毎回起こるわけで、それがまたTwitterなどのバイラルメディアでは盛り上がる盛り上がる。個人的には、椎名林檎の冒頭で向井秀徳が映ったのがピークでした。この時、僕個人のTwitterライムラインでは「向井秀徳」の文字が並んでました(いかにフォロワーが偏っているか、笑)。

いずれにせよ、この種のハプニングというのは、録画して見返しても意味ないわけで、生放送ならではのこと。そして、紅白のような番組だからこそ、楽しめる要素でもあります。
 
 
②紅白のカオス感 
 

そして、2つめは、紅白にしか存在しないカオス感。 

AKBの音楽なんてもちろんゴミ屑以下でしかないけれど、AKBのシステム自体はやっぱり面白くて、秋元康はさすがだなと思うし、また、この紅白でしか観ない演歌歌手。特に、森進一先生の顔のアップには、全日本国民が度胆を抜かれましたね。もはやビジュアル系とも言ってよい森進一先生が卒業してしまうのは、残念でしょうがないです。

このターゲットがまったく異なるアーティスト(歌手と言えない存在も多いのでアーティストと呼ぶ)が、一堂に会し、さらにはよくわからないコラボレーションによるカオス感は、本当に圧倒的でお風呂に入る暇もなかったです(実際には入りました)。

やっぱり、こんな番組は他にはない。

普段はそこまでTwitterに連投することはないけれど、この夜ばかりはかなりつぶやいちゃいました。今からもう今年の紅白が楽しみでしょうがない。

テレビも視聴率だけを追うなんて時代錯誤で、そもそも例えばワンセグはカウントされないということもあったり、ケーブルテレビや多くの有料放送もある中で、同じ基準で語ることはできないし、「面白い」という意味では実際に視聴者がどれくらい、どのように盛り上がったか、が重要なわけでは、そこはSNSが出てきてわりと視覚化されるようになりましたね。

特にテレビについて語ることはないけれど、紅白についてはみんなもっと語ってよいと思います。
 
拝。