風邪を引きました。
何故か必ず自己申告される病気、風邪。
もしかしたら、もっと悪い病気かもしれないのに。でも、たぶん、これはきっと風邪。
つまるところは「調子悪い」=「風邪」なのが、この日本。ところで、アフリカでは「調子悪い」=「マラリア」。
西アフリカのある国の病院では、診断表の欄に「重いマラリア」「軽いマラリア」というのがあって、どっちもマラリアだろう、と突っ込みたくなるところ、でも、現地の人にとっては風邪=マラリアなので、風邪っぽい人に「どうしたの?」って聞くと、大体「ちょっとマラリアで、、」という答えが返ってきます。
さらに、よくわからない現地特有の不思議な薬があって、それは病院でもらう薬よりも値段が安いので、大抵の人はそっちを飲んでます。
その薬が効くのかは正直なところよくわからないけれど、みんな、結局は風邪なので、そのうち治るので、その薬が効く、ということはみんなが信じるところ。
それにしても、「マラリア」って概念がそこまで拡大されることはとても興味深い。「風邪」も使いやすい言葉だとは思ったけれど、国が違うと言葉の概念が変わるというのは面白いものです。
ちなみに、アフリカのとある国では「風邪」という概念はありませんでした。