アフリカに住んでいた時は同然のことながら家にはインターネットがなくて。
その頃は月に1回くらいに首都に上京した時に行くネットカフェが本当に楽しみだった。でも、そのネットカフェも2回に1回くらいは故障だったり停電だったりで使えなかったして。そして、たまたま使えたPCが日本語に対応していなかったりもして。とにかくインターネットに普通に繋がるということがとてもハードルの高い状況だった。
ネットカフェでも短い通信時間を有効活用するために、事前にPCで文面を作成してメールを送っていたりしたなぁ。あれは画期的な手法だったと思う、我ながら。そして、あんなに長いメールを書くことはもう一生ないのだと思う。
そう、インターネットの国境線を越えるだけで、生活は大きく変わってしまうもので。その国境線をいつ自分は越えてしまったのだろう、って今更ながら思い返してみるけれど、振り返ったりいつの間にか自分は越えてしまっていたみたい。
国境を越えて知らない国に行くのは好きだけれど、知らない間に越えてしまう国境に対しては好きには慣れない感情もある。もう後戻りはできないけれど、あの頃がとても懐かしい。