図書館でやっとこさ回ってきたので読んでみた。
人生は大概の小説より面白いと思っていて、その意味においては、南場さんのお話は面白かった。そこそこ。
でも、尊敬できるのかと言うと、まったくその要素は皆無。そこにはDeNAを立ち上げる理由はあったのかもしれないけれど、DeNAの存在意義についてはまったくないと言わざるを得ない。
それはコンサルタントだった人間が「そこに機会があったから」事業を立ち上げたに過ぎなくて、ある意味で、それはゲームみたいなものに見える。数々の困難も、ゲームにおけるクエストのようなもので、目前に現れてしまったから解決したに過ぎない。
結局のところ、ニコ動に溢れている「〜踊ってみた」の動画のように、南場さんは「DeNA作ってみた」のだと思う。それは一つのゲーム。南場さん、DeNAを作ることで何を実現したかったのだろう?
そのようなDeNAが、最終的にゲーム事業で一躍有名になったのは、なんというか皮肉にも運命的だと言わざるを得ないなぁ。