50の風景と、風景にまつわる言葉。

小さな世界の窓から見える色々な風景のひとつずつ。

匂いというか臭いというか、匂う。

定時過ぎ、残業時間から始まる会議に向かう。

会議室には部長方が勢揃い、そうそうたる景色。

 

そんな会議室に入った瞬間。

 

すさまじい匂い。むぅっと思わず唸りそうになるくらいの感情を抑制。

冷静に冷静にと自分に呼びかけて、周りを見渡す。

とりあえず、そうそうたるメンバー。そして、匂いも。

 

たぶん、自分以外の人はほとんど感じてないのだろうか、

平然としてる様子。むしろ、それがマナーというものなのかはわからないけれど。

とりあえず、30分くらいはその加齢臭というものに圧倒されっぱなし。

 

しかし、匂いというものは不思議なもので、むしろ嗅覚か。

その後は慣れてしまうのだから不思議。

もしかしたら、人間はその慣れてしまうまでの閾値のようなものが

変化していくのかもしれない。歳を重ねるにつれて。だって、すごかったもの、匂い。

 

そういえば、数週間前に、後ろに座っている女性の同僚に、

「〜さんって、匂い、ないですね」と言われたことがあって、

自分ではわからないので、そうですかぁと返していたものの、

おそらく、彼女が普段接している多くの男性からは匂いを感じているのだろうと思われる。

 

でも、思わずそんなことを言ってしまうくらい、

匂いというものは日常とても敏感に反応してしまうものなんだろうと思う。

 

まあ、自分の身体から発する匂いをほとんど感じないのが人間なので、

だからといって、多分、どうしようもないのだろうけれど。

 

ただ、前の職場の40代の先輩女性社員が、かなりのワキガ体質で、

打ち合わせで一緒になる度に、匂いがとてもきつく、

自分以外の人達はどう感じているのだろう、とずっと不思議に思っていて、

結局、その話題を誰にも振ることなく異動してしまったのだけれど。。

 

でも、その先輩はいつもお昼ご飯を仲の良い3-4人のグループでご飯を食べていて、

さすがに食事中に隣人がワキガ、というのはきついよなぁ、、と思っていたものです。