50の風景と、風景にまつわる言葉。

小さな世界の窓から見える色々な風景のひとつずつ。

チャットモンチーについて

チャットモンチー、ラストワンマンライブ@武道館。

行きます。まだ7月なので随分先だけれど。

自分にとっての青春であるスーパーカーいしわたり淳治がプロデュースをしているということで興味を持ち、Ki/oon Recordsからのデビューアルバム「chatmonchy has come」以降アルバムはすベて聴いていて、そんなバンドが解散というのは、あのStudio coastのラストライブを思い出すようで懐かしいです。

 

チャットモンチーがこんなにも売れていくだなんて正直想像はしていなくて、人気が出ていったのがとても不思議。

 

まあ、スーパーカーは武道館なんて夢のまた夢だったから。

 

チャットモンチーのライブは初だけれど、今から楽しみ。とても。

 

 

 

Lucie, Too "Lucky"

何も言わずに聴いて欲しい一曲。

青春時代にスーパーカーを初めて聴いた時と同じくらいの衝撃。

こんなにクリアなギターの音色は久々に聴いた。

そして、あっという間の1分41秒。


Lucie,Too - Lucky (Official Music Video)

タイトルが"Lucky"だなんて、もう、まさに青春。

絶対ライブ行きます。

 

〜追記〜

2月7日にTHISTIME RECORDSより全国流通盤『LUCKY』が発売!リリースパーティも宇都宮と下北沢であるそうです。

  • 3.25 SUN @宇都宮HELLO DOLLY
  • 4.7 SAT @下北沢THREE  

 

Lucky

Lucky

  • Lucie, Too
  • J-Pop
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

 

行くべきメモ(7月-8月)

備忘録&リコメンド。

--

①鳥公園#14『「すがれる」2012/2017』
2017/7/6(木)~7/12(水)
こまばアゴラ劇場

https://www.bird-park.info/

 

②ままごと
『「わたしの星」2017』
2017/8/17(木)~8/27(日)
三鷹市芸術文化センター 星のホール

 

③マームとジプシー
『10th Anniversary Tour』
*Ⅱ『ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと――――――』
2017/7/7(金)~7/30(日)
彩の国さいたま芸術劇場 小ホール

 

④FUKAIPRODUCE羽衣
『瞬間光年』
2017/8/18(金)~9/5(火)
こまばアゴラ劇場


メモ。

ピープル・ピープ、探訪記。(2)

年始の札幌訪問と言えば、恒例の巡礼。

今年もピープル・ピープに行ってきました。なかなかに衝撃的な展開&新事実発覚ということで駄文を認めます。

 

*昨年の訪問記録もとい探訪記。

 

今年の訪問は1月26日の木曜日。昨年は1月23日の土曜日。今回は平日ということで、どんなものかとお店へ歩みを進める。その前に食事をしていたこともあり、開店時間には間に合わず、お店に着いたのは20:40頃...

 

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*相変わらずの佇まい。

ドアの看板や掲示の紙の角度までほとんど去年と同じ(笑)。

ピープル・ピープ、言うまでもなく知る人ぞ知る有名店。行列は当たり前。しかも、待ち時間は1時間〜2時間になることも。そして、とても変わったマスターが一人で切り盛りしていて、入るなり「待てる?待てないなら帰った方が良いよ!」と愛情のこもった罵声を浴びせかけてくれます。

今回もドアを開けるや否や大勢の待ち人が... とそろりとお店に入ると...

 

...

 

誰もいない!?

 

なんと、お客さんが誰もいない。信じられない。何かあったのか。

そして、いつものマスターとの対峙を今かと待っていると...

 

誰もいない!?(マスターも)

 

お店にどうやら誰もいない様子。これは事件か?と耳を澄ます。本当に誰もいない様子。少し中に入っていき、地下の席を確認。誰もいない。そして、レジの奥、調理場の入り口を少し覗くも誰もいない。これはどうしたものか... と困っていた瞬間。チリーンというドアの鐘の音と共にマスターが登場。

「あ、ごめーん」

「好きな席に座っていいよ!」

「下でもいいよ!」

といつもの調子でピープル・ピープを実感する。どうやら、誰もいないことを良いことに買い出しにでも行っていたのだろうか。呆気に取られてほとんど会話もできず..

さて、誰もいないと言いつつも、選びたい放題と言いつつも、席を一通り眺めるも、実はピープル・ピープ、一等席というものがまったくと言ってよいほど、ない。むしろ、快適な席というものが、ほぼ、ない。その中で一番良いと思われる席が、地下に降りて左手の丸テーブルの席。ここに着席。

 

数分すると、マスターがメニューを持ってやってくる。「初めて?」違うと答えると、「じゃ」と颯爽と去っていく。いきなり取り残される。そして、本来ならメニューと一緒にやってくる水もやってこない。やはり何かが違う。

 

5分ほどメニューを検討。昨年と同じ時期の訪問なので、オススメはやはり「ストロベリーパフェ」。今回はストロベリーパフェと、胡麻パフェにする。5分程するとマスターが降りてくる。サクッとメニューを伝えて、さて、これから始まる長い待ち時間に備える。メニュー回収と入れ替わりに、注意事項が書かれた紙が置かれる。ここには数字が書いてあり、これが注文番号と連動している様子。

 

これまでの経験上、昨年の1回転目のグループだと、40分ほどでパフェが出てくる算段。今回もそんなところだろう、と店内の張り紙をじっくり観察したりする。客は誰もやって来ない。平日は意外と暇なのか。まあ、寒いし(氷点下)、パフェなんて食べたい人間はそんなにいないか。

 

張り紙は昨年とさほど変わらず。撮影禁止の張り紙や、昨年もあった「鳥インフルエンザの注意勧告」(咳をする人は入店禁止らしい)。

 

一点変わったと言えば、英語の注意書きが増えた?注文番号の紙の注意書きにも日本語で時間がかかること、砂糖不使用のため一般的なパフェに比べて甘くないことなどが書いてあるが、その裏には英語で、

 

It takes time now

Can you wait more than one hour?

The ice cream of this shop is not sweet

Still are you all right?

<マスター調の訳>

時間かかるよ!1時間以上かかるけど待てる?!

うちのパフェは甘くないよ それでも大丈夫?!

 

という強烈な訓示。Stillの使い方がすごく良いです。

 

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*どうしても記録したくて撮影させて頂きました。

 

というわけで、誰もいないピープル・ピープを独り占めできる幸せを噛みしめること約5分。厨房の方からマスターの歩く音!?こちらに降りてくる。なんと手にはパフェ!?

 

心の中で叫ぶ。思わず。

 

「早い!(ってか、すぐ出来るんじゃん!!)」

 

しかも、ストロベリーパフェと胡麻パフェの同時持ち。

通常であれば、同じメニューは同時に作るので、別のパフェを頼んだ時は間違いなく、到着時間が大きくズレることでお馴染みのピープル・ピープシ・システム。そのピープル・ピープで、5分で、そして2種類のパフェが同時にやってくるという奇跡。全北(北海道)も泣くレベル。

 

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写真:5分で到着したストロベリーパフェと胡麻パフェ。

 

色々と衝撃すぎて言葉にならない..

 

マスターは颯爽と去っていく。

 

去年も一緒だった家人と「まさか、こんなに早くやってくるとは」と、ともあれ、食べ始める。水がやって来なかったのは、パフェがすぐに出てくるという伏線だったのか...

 

パフェについては、相変わらずの美味しさ。甘くないなんてことはなく、本当に絶妙な程良い甘さ。量は多いのに、最後まで美味しく、飽きずに食べられる。胡麻パフェも胡麻の香りが口の中に広がって美味しい。ただ、胡麻パフェは全部食べるには少しくどいかも。2種類を交互に食べる分にはちょうど良い味。

 

結局、新規の客は誰も来ないまま、20分程で完食。

 

ということで上着を着てレジへ向かう。

 

「会計はまとめてで良い?」といういつものマスターの問いかけ。

そして、いつもと同じ2種類のチケット「クリーンカード」と5枚集めるとcoffeeかteaが1杯サービスになるチケットを頂く。

 

外は寒い。も、テンションが上がってしまうせいか、寒く感じないのが、ピープル・ピープの不思議。

 

それにしても、

  • 平日は混まない日もある
  • 客が少ないと実はすぐにパフェはできる

という衝撃の新事実を目の当たりにするという、貴重な訪問でした。更には最初から最後までお店を独り占めるするという贅沢な体験。

 

また、来年も必ず行きます。どうなることやら。

 

 

拝。

 

 

 

 

 

 

 

 

ミラジーノ L660S のイグニッションコイル交換

99%仕事用なのだけれど愛車。ミラジーノL660S。

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山の中をエンジンが唸り声をあげながら走り回ってます。

そんなミラジーノが先々週あたりに急遽、絶不調。発進が文字通りトロトロ。さらに加速もしないし、坂道ではベタ踏みでようやく登り切るくらい...

これはマズいとオートバックスに駆け込んでみる。

エンジンプラグかなということで、じゃあ直して!と思いきや、プラグ取り寄せに数日かかる上に、タイヤ交換の時期で忙しいということで翌週にピット予約。それまで何とか騙し騙しで過ごし、ようやく交換。これで大丈夫!と走り出したら、全く改善なし...

うーん、またピットインかなと、一人で色々と調べてみると、どうやらイグニッションコイルの可能性が。症状的には多分これっぽい。ただ、プラグ交換の情報はそれなりに引っかかるも、イグニッションコイルの交換についてはあまり分かりやすい情報がない。でも、またオートバックスに頼んで時間と工賃がかかるのものな、ということで思い切って自分で交換することに。

イグニッションコイル、これが安くはない。ミラジーノL660Sの場合、3気筒、つまりコイルも3本必要。ちゃんとした(?)HITACHIの社外品だと1本7,000円くらいするということで悩んでいたところ、さらに安い下記の商品に辿り着く。

これだと、1本2,700円くらい。これだったら失敗してもいいかなということで早速注文。ちなみに、ミラジーノの場合「90048-52126」という純正型番のようで、この互換品を買えばよいみたい。

さて、あとは交換するだけなのだけど、交換するための工具。色々と調べてみると、10mmのボルトを外さないといけないようで、下記のナットドライバーを購入。

これで準備は万端。

朝、寒い中、滅多に開けないボンネットをOPEN。まずはコイルなどが入っているエアクリーナーを開ける。3本綺麗にイグニッションコイル納まってます。それぞれボルトでしっかり留められてるので、新品のナットドライバーで緩める。割と狭いので、スパナなどを使うのではなく、ナットドライバーがあると便利。数秒でOPEN。

あとはイグニッションコイルをそれぞれ交換。ボルトを取ってしまえば、あとはコネクターが繋がっているだけなので、それは手で外す。あとは新品にコネクタ繋いで、戻してあげるだけ。またドライバーでキュッと締める。

緊張していたので、写真は撮ってないです。でも、5分ほどで完了。

 

さて、と、キーを回すと快調にエンジンが始動。サイドブレーキ解除してアクセル踏んでみると... 完全復帰!トロトロスタートが絶好調に。特に最近、朝はエンジンが温まるまで少し待機しないとエンストしてしまうくらいだったので、あまりの快調振りに少しテンションが上がる。

まあ、普通に戻っただけなんだけれど...

というわけで、簡単に交換完了。プラグ交換がテクニックがいるっぽいので車屋さんに頼むのが一番と思われるけど、イグニッションコイルは自分でも全く問題なさそう。

 

ということで、あまり情報がネットに無いので、記録も兼ねたエントリ。

 

拝。

 

目【Mé】について

芸術祭といったイベントが文字通りに乱立して、アート作品が文字通り、雨後の竹林のように、この世に形を成していって、それはSNS全盛期の今にぴったりじゃないかなんて。

気にも留めることのないつぶやきのように、一瞥しただけでその場を立ち去ってしまうようなアートも数えきれなくて、もはやその場にいる必要があるのか?と考えてもしまうわけで。

まあ、控えめに言って「5秒後には忘れてしまう」ような作品が大半で、やれ、景色が良かったとか、ご飯が美味しかったとか、お金と時間と労力をかけた自分の人生を美化するように、それ以外の想い出で固めるのが、昨今の流行りのよう。


基本的には作家性なんてどうでもよくて、その作品によって生まれる何かに価値があるのかどうかだけだと思っていて、それでも、本当に見るべき作家というのがいるという奇跡。


アートユニット「目【Mé】」の作品は、何でこんなにも圧倒的なのか。


インスタレーションという風に簡単に括ってしまうことはできるけれど、それは、なんというか、それは、どちらかというと「エンターテイメント」に近い。


そこにいる、ことで初めて生まれる感覚。


そして、その感覚が、もう別の次元に身体が飛んでしまったかのような、それは「目【Mé】」が標榜している「日常生活に突如立ち現れる非日常空間」という言葉がまさにそう。


そこには作品があるけれど、そこには、別の世界が広がっていて、

そして、「in Beppu」での『奥行きの近く』

 

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たぶん、この世界は一つしかないはずなのに、作品を訪れる度に、別の世界に飛ばされていってしまうなんて、それを毎回のように、この現実世界に現実化させるなんて、凄い、本当に。


書いていて、涙が出そうになるくらい。


「写真撮影禁止」といつも謳ってはいるけれど、そもそも、そこに広がっている世界を写真に写すことなんて不可能なんだし。

でも、体験した人同士には、そのどこかの世界について語り合うことができる。


作品を観終わった後に、作家について語ったり、その造形を語ったり、そんなことはどうでもよくて、そこにあった世界について語ることがしたいわけで。


そうじゃないとアートなんて観る必要なんてないわけで。


もう、「目【Mé】」の作品が、この現実世界のスタンダードになって欲しいです。


越後妻有の、かつて、別世界がその中に広がっていた、古いコインランドリーの前を通る度に、そう思います。


拝。